mskeria107の日記

アフリカ・南米・中東で活動する国際協力師。仕事の話、キャリアの話、雑多な話など。

全語学学習者に向けたスマートな勉強法(英語脳、外国語脳の作り方)

 

 英語やフランス語、中国語などなど、キャリア形成や外国人との交流、趣味の一環として、語学学習している人・今後始めたい人はかなり多いと思います。

 ただ、語学というのは根気がいるもの。時間もかかるし、筋トレと違って目に見えた上達を感じづらいのが実際です。できるだけ効率的に勉強したい!という人が多いのではないでしょうか?かくいう私も、社会人になってから語学習得の必要性に直面し、日々試行錯誤しながらどうやればスマートに外国語が習得できるか考えていました。

 その結果、会社員になるまでずーっと日本で過ごしてきた私が、今では英語とポルトガル語を日常生活・仕事で支障ないレベルまで使えるようになりました。

 本エントリーでは、私が色々調べたり試したりした結果、要領よく効率的に最短距離で外国語をマスターするための勉強法について纏めましたので、ぜひ参考にしてもらえればと思います。

 

「語学学習に王道なし」

 いきなり残念なお知らせですが、語学学習に近道はない!というマインドは持っておく必要があります。語学は毎日コツコツと勉強して少しずつ出来ることを増やしていくことで上達します。自分でちょっと出来るようになったと思っても、外国の映画を字幕なしで見たり、海外旅行に行ってネイティブの会話に触れると、改めて自分の未熟さを痛感させられ、道のりは長く険しいと感じるものです。そして語学ができる人というのは、そこで諦めず、一歩ずつ頑張っていく人なのです。

 ただ、必要な道のりは同じでも、少しでも進む速度をあげる方法、少しでも最短距離を歩む方法、そして迷わず進む方法というのは存在します。根気よく励みながらも、ぜひスマートに勉強していきましょう。  

 

「外国語脳」を作ること

 外国語を学習する上で最も大切で最も難しいのが「外国語脳」を作ることです外国語脳とは、外国語を外国語としてインプットして、外国語としてアウトプットすること、つまりそこに母国語(日本語)を介さないということです。全ての語学学習はこの「外国語脳」を育むことと言っても過言ではありません。「外国語脳」がある程度形になれば、あとは単語や語彙、表現を覚えた分だけ、語学力は向上していきます。本エントリーで紹介する勉強法も、全ては「外国語脳」を作っていくために必要なものです。

 外国語は小さい頃に身につけた方が有利というのも同じ話。子供は論理より感覚で物事を捉えることに長けていますので、いちいち母国語を介することなく、外国語を外国語としてスッと身につけて行けるのです。一方で、大人になればなるほど、脳は論理で物事を考えてしまうため、思考言語である母国語(日本語)を介在させないこと、つまり「外国語脳」を作ることが難しくなるのです。

 上述の通り、一朝一夕でできる王道は存在しませんが、外国語脳」作ることを意識して勉強していきましょう。続いて、そのための3つの勉強方法を紹介したいと思います。

 

その1 発音のルールを身につける!

 発音と聞くと「ネイティブみたいに話すためのもの」と思う人が多いですが、同じくらい大事なのは「ネイティブの言葉を正確に聞き取るためのもの」ということです。知っている発音と実際に聞こえてくる発音の差がなくなるので、外国語を聞いた時にその単語がスッと頭に入ってきます。(つまり、発音のズレを正すために日本語が入って来ることがなくなるのです。)この認識を持って発音学習に取り組めば、特にリスニングが苦手な人にとってはブレークスルーになること間違いありません。

 特にリーディング偏重の日本の英語学習では、発音記号は習ったとしてもほんの少しだけで、なかなかその効果に気づきにくいものです。私も学生時代に勉強した記憶はほとんどないのですが、社会人になってようやく勉強して、こんなに役立つものなのかと衝撃を受けました。ぜひ優先順位を上げて取り組んでもらいたいと思います。

 発音を勉強する効果は、(1)リスニングが分かる、(2)会話が弾む、(3)単語のスペルが分かる、といった点が挙げられます。1つずつ見ていきましょう。  

(1)リスニングが分かる

 発音のルールを覚えると、音を聞いて何を言っているか、若しくは言っていない(省略されている)のか、が分かるようになるので、リスニング力が一気に向上します。

 英語では発音記号の習得以外にも、英語特有の発音をする「リエゾン」について理解する必要があります。例えば「pick up」は「ピックアップ」ではなく「ピカップ」と発音されますが、他にも様々なルールあります。また「read」と「lead」、「thick」と「sick」、「debt」と「dead」といった一見同じように聞こえてしまう単語の聞き分けも出来るようになりますので、リスニングで聞いた時に「?」とつまづいてしまう回数が格段に減ります。

(2)会話が弾む

 発音が分かるということは、当たり前ですが発音の通りに話せる(少なくとも近づける)ということです。これができれば、ネイティブに話しかけた時に理解されずに聞き返される確率がグンと減ります。「え、なに?」と聞き返されて、もう話したくない…と思った人も少なくないでしょう。

 たまに、正しく発音ができなくても会話には支障ないと言う人がいますが、これは信じちゃダメです。正しい発音ができれば、相手に負担を感じさせることなく言いたいことを伝えられますので、コミュニケーションが弾みます。観光客としてお店の人と簡単な会話をする程度なら良いですが、日常会話の中で相手に努力や負担を強いることは現実的ではありません。少しでも相手が聞きやすい発音をするように努めましょう

(3)単語の綴りが分かる

 (1)と重なるところもありますが、発音の仕組みが分かると、音を聞いただけで単語の綴りが分かるようになります。音を聞いて瞬時にスペルが思い浮かぶので、知らない単語に出会った時に「あーこの単語は知らないな」という判断がすぐでき、脳の処理速度が一段と早くなります。また、その逆も然りで、単語のスペルを見ただけで、発音記号をわざわざ確認せずとも正しく発音できるようになりますので、スピーキングにも役立ちます。 

 英語発音のためのオススメの参考書類は以下です。特に辞書アプリは発音記号を音声付きで確認できるため、必須アイテムです。

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

英語喉50のメソッド [ 上川一秋 ]
価格:2592円(税込、送料無料) (2018/10/13時点)

楽天で購入

 

ウィズダム英和・和英辞典 2

ウィズダム英和・和英辞典 2

  • 物書堂
  • 辞書/辞典/その他
  • ¥2,900

 ルールを身につければあとは実践あるのみ。外国語の発音では日本語と異なる筋肉を使うので最初は慣れませんが、日々鍛えていけば必ず上手になります。

 

その2 正しくリーディングする!

 典型的な日本的勉強をしてきた人にとって、リーディングはそこそこできる自負があるかもしれません。しかし、正しいリーディングはできない人が結構います。正しいリーディングとは、繰り返しになりますが、外国語をそのまま読むということ。つまり、いちいち日本語に置き換えないことです。

 これを身につければ「外国語脳」が鍛えられて他技能の向上にも繋がります。リーディングを軸に総合力をあげるアプローチは、日本人ならではの効率的な学習法だと思いますので、ぜひやってみてください。

 また、会社や学校で外国語のレポートや論文を読んだり、ネットで外国のニュースやWebサイトを見たり、私たちが日常的に最も使う技能はリーディングです。リーディングはやる分だけリターンが大きいのです。正しいリーディングは(1)音読と(2)速読で身につけることができます。

(1)音読

 音読は正しい発音を身につける練習にもなりますが、それはあくまで副次的なもの。最も大きな効能は、文意を頭から理解することへの慣れです。

 例えば、英語では【主語・動詞・目的語(例:I・have・a pen.)】が基本的な語順です。これが日本語だと【主語・目的語・目的語(例:私は・ペンを・持っています。)】となります。受験英語をやってきた人が陥りやすいのが、英文を「"I"は"a pen"を"have"する.」というように、わざわざ日本語の語順に並べ替えて読むことです。こういう読み方をすると、いつまでたっても「外国語脳」ができません。常に日本語の語順で意味を理解することに脳が慣れてしまって、リスニングでも聞こえてきた音の意味を聞こえてきた順番で理解することが出来なくなってしまいます。

 これを防ぐ方法が音読です。一定の速度で音読をすると、語順を入れ替えるための時間的な余裕がなくなるので、文頭から意味を捉える以外に方法がなくなるのです。黙読の場合は、例え意識していなくても、 自然と身についた方法で読み返しが発生してしまうので注意が必要です。

(2)速読

 音読と同様に読み返しを防ぐ方法が速読です。文章を速く読めば、いちいち読み返す余裕はなくなりますし、後述する会話トレーニングにも通じる、外国語を外国語として理解する反射神経を養うことができます。

 そしてもう1つ、速読には、文字通り一定の情報量を速く理解することに役立ちます。会社で膨大なレポートを読む人、学校で膨大な学術論文を読む人には必須のスキルです。

 速読の方法は、以下の記事にまとまっていましたので、ぜひ参考にしてくみてださい。

(3)多読

 文を頭から理解することに慣れてきたら、最後のステップはひたすら量をこなす多読です。これを続けていけば、自然と英語を前から後ろにスムーズに理解することができ、リスニングやスピーキングでも英語を英語として理解することができます。インターネットには英語の記事や書籍が溢れていますので、自分に合う適切な難易度のものを選ぶようにしましょう。

 

その3 会話の100本ノック!

 100本ノックというのは少し大げさですが、会話をすることは「外国語脳」を養う上で非常に有益です。「そんなの当たり前だろ」と思うかもしれませんが、あえて説明させてください。会話がなぜ有益なのか、それは会話には相手がいて、ペースがあるからです。つまり、時間をかけて意味を正確に理解し、時間をかけて正確な言葉を探すことよりも、会話のペースを保って相手に迷惑をかけないこと、に気をつけるようになります。海外留学のメリットもここにあります。細かなことに気を使う余裕のない会話の100本ノックを毎日受けるので、気がついたら外国語を外国語として自然に理解するようになるのです。その反射神経を養うため会話は有益なアプローチです。

 会話というと一気にハードルが上がると感じる人も多いかもしれませんが、自分が興味があったり精通している分野、そうじゃなくても日本の文化だったり歴史だったり、相手より知識がある・優位に立てる分野について話題にできるので、意外に会話は成り立つものです。

 この会話学習を行う上でのワンポイントアドバイスは、なるべく気を使う相手と環境を選ぶことです。これは相手を待たせずに会話のペースを保とうとする緊張感を維持するため。親しい友人やパートナーよりも、ビジネスの相手や学校の先生と話す、また音声通話にカメラ映像をつけて顔を確認できる状態にしたり、直接会って話をするなども工夫の1つです。

 特にスピーキングの反射神経を養うには瞬間英作文が役立ちます。瞬間英作文とは、どういった文章にするべきかという思考を挟むことなく、瞬間で英文を口から出すためのトレーニングです。例えば「Hello.」や「Thank you.」などは特に考えることなく言葉にすることができると思いますが、もっと複雑な文章になると頭で考えてしまって言葉に詰まります。この「Hello.」や「Thank you.」と同じレベルで自然と口から出てくる表現が増えれば、会話学習に役立ちます。これを行うトレーニングが瞬間英作文ということです。こちらは以下の有名な本が出ています。

 

 以上、全語学学習者に向けたスマートな勉強法として、3つ紹介しました。地道にコツコツ頑張りながら、少しでも賢くスマートに勉強して、なるべく早く「外国語脳」を養っていってもらいたいと思います。