日本で再就職して早4ヶ月が経とうとしています。この間全く更新していなかった弊ブログですが、おかげさまで新規に読んでくださっている方達もいて、日本におけるポジティブ心理学の関心が高まってる!?とひっそりと嬉しさを感じています。 さて、今回は読…
修論がある程度形になり、卒業後の進路も決まったので、留学もいよいよ終わりになりました。 当初の予定だと、帰国の日までヨーロッパを満喫して、最後ヒースローから東京行きの機中でこの1年間を思い出しながら余韻に浸るつもりだったんですが....実際は3…
自分や他者、社会の幸せについて考えるための学問がポジティブ心理学ですが、殊に自身の幸せという観点では、幸福を追求し過ぎると幸せになれないというパラドックスが指摘されています。 これまでの研究で人々のウェルビーイング向上に繋がる様々な要素が提…
7月半ばにMAPPCPでの最後の授業が終わって、あとは修論の提出を残すのみになりました。落ち着いた気持ちで留学全体の総振り返りを行いたいところでもありますが、今は卒業後のキャリアという現実的な問題と向き合っています。 私の場合、元々何らかの道を志…
"Wellbeing"(ウェルビーイング)が欧米でブームになって暫く経ちます。ロンドンで本屋巡りなんかすると、多くの書店でウェルビーイング専門コーナーが設置されているのを目にしました。 特に印象的だったのは、そのコンテクストで、日本的価値観が注目を集…
UELのMAPPCPがオンラインシンポジウムを行うようです。日本の方には時差があってなかなか大変かもですが、イローナボニウェル氏をはじめ豪華な顔ぶれが並んでいますので、ポジティブ心理学やコーチング心理学に興味のある方、ぜひ参加申し込みしてみては如何…
以前「幸せなキャリアの見つけ方」というタイトルで、ただ単にキャリアアップしていくのはあなたの幸せにとって良くないかもよ、ということを書いたんですが、今回はただ単にお金を稼いで使うのは良くないかもよという話です。 キャリアもお金もない私ですが…
人は、「こういった経験を積んできた私はこんな人間です」とこれまでの生き方をナラティブに解釈する癖があり、それを踏まえて「今後はこんな生き方をしていきます」と自分のストーリーを想像することを好みます。 将来の仕事や生活のイメージは、何もないと…
読書は細々とした習慣になっていて、特にジャンルを絞らずあれこれ読んできたのですが、留学してからは専ら心理系・コーチング系の本が多くなっています。ただ、ポジティブ心理学とコーチングは、日本でそこまでメジャーじゃないのもあってか、良書と呼ばれ…
巷ではブックカバーチャレンジなるものが流行ってますね。特に私はバトンを受けとった訳でもないんですが、勝手にコロナ時代にオススメしたい一冊として「夜と霧」を紹介したいと思います。著者のヴィクトール・フランクルはポジティブ心理学においても有名…
ロンドンがロックダウン秒前か?というタイミングの3月中旬、いよいよやばいことになりそうだと予感して急遽日本に帰ってきました。日本政府が欧州からの入国者に特別検疫(2週間の自主隔離と公共交通機関の利用自粛)を課す前の到着でしたが、念のため東…
「100日後に死ぬワニ」が遂に完結しましたね。間もなく死ぬと分かっているワニの何気ない日常を追っていく体験は、多くの人に感動を与えた100日間になりました。 ワニの話が私たちの心に響いたのは、「死」という永遠の別れを題材にして、それをカウントダウ…
今の勉強を始めてこれまで以上に意識するようになったのが、心の状態です。これはその時々の「感情」という移ろい易くて、また周囲から影響を受けやすいタイプの心の動きというより、しばらくの間安定して自分の中に在る「ムード」みたいなものです。 今回は…
今回は、海外留学、特に私の通っているMAPPCP(Master of Applied Positive Psychology and Coaching Psychology)に関心がある方向けに、私がロンドンでどういう時間の過ごし方をしているか書いてみたいと思います。 MAPPCPのプログラムは、毎日キャンパス…
私は会社を辞めて留学に来てるので、そろそろ卒業後の進路についても少しずつ考え始めないといけないなと思っています。特に進学は考えてないので就職になるんですが、改めて自由に仕事を選び直せるワクワク感みたいのがありつつ、もう30オーバーなのでどこ…
民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニーの社長、慎泰俊さんがこんなツイートをしていました。 一生懸命働き、仕事領域の最新理論・実務を追いかけつつ、思想や文学の古典を読み、歴史を学び、科学動向と世界情勢をチェックし、楽器を弾いて、何ら…
12月前半で今期の授業と課題が終わって、ただいま日本に一時帰国しています。 2019年もいよいよ終わりが近づいてきました。おかげさまで今年も満足度の高い1年になり、あっという間に時が過ぎたなぁという感じです。「今年読んだ本ベスト5」みたいなお役立…
この3ヶ月コーチングを勉強してきて実感するのは、コーチが自身の言葉でコーチングの意義を定義することがとても重要ということです。コーチングを通じてクライアントにどうなって欲しいのか、そのためにどういうアプローチを採るのかという点は、各コーチ…
私がUELで学んでいるコーチングの専攻は「コーチング心理学」と呼ばれていて、コーチングのテクニカルな面だけでなく、研究・実験を通じてどういったエビデンスが確立されているかについても合わせて学んでいます。コーチングの研究というとイメージしづらい…
前回の記事では「人生の意味」(Meaning in Life)に関する研究や理論について紹介しました。後編の今回は、今期課題で私が実際に取り組んだカメラを使って人生の意味を探求する方法について書きたいと思います。 (前回記事はコチラ) (今期課題については…
"What do you live for?"(あなたは何のために生きていますか?) 皆さんはこの問いに対する答えを持っていますか?それはあなたの「人生の意味」(Meaning in Life)であり、家族、仕事、趣味、信仰、ペットなど、きっと十人十色の様々な答えが挙がるでしょう…
10月半ばから1ヶ月間、毎朝45分間ヨガと瞑想を行いました。実はwellbeingの修士課程にいながらどちらも初めてで、もちろん存在自体は知っていたのですが、具体的な効果をイメージできてなかったのと、美容系・意識高い系の人たちの営みなのだろうと何となく…
今回はコーチングについてです。これまでの投稿で何とな〜くお分かりのとおり、私はもともと「ポジティブ心理学」への興味関心からMAPPCPを選んだので、「コーチング心理学」の方は正直どうしたものかという感じだったのですが、実は最近ポジティブ心理学同…
私が所属するMAPPCPでは期末試験はないのですが、その代わり期末レポートが課されていて、最近はその準備に時間を割いています。 今期とっている2つの授業のうち1つ「Perspectives on individual wellbeing」の期末課題は、幸福に貢献するとされている手法…
留学ブログと銘打っておきながら筆者のバックグラウンドについて全く触れていなかったことに気づきました。遅くなってしまいましたが、どういった人間の学びや気づきが本ブログで発信されているのかイメージ持っていただけると良いかなと思い、少し自己紹介…
「ポジティブ心理学」は古代ギリシャの哲学者ソクラテスやアリストテレスをはじめ、人類が長きに渡って追求し続けてきた「幸せとは?」という問いに、現代の科学的手法を用いてアプローチする学問です。 現代社会のコンテクストの中でその研究の意義が高いこ…
毎年国連が発行している「世界幸福度報告書」(WHR) を読んだのでざっくり内容まとめです。各国幸福度ランキングが掲載されるのでご存知の方も多いと思いますが、その他にも毎回テーマを変えて幸福関連の論文が掲載されているのも面白いです。昨年のテーマは…
ようやく住む家が決まって生活基盤が整いつつあります。あとは自炊などに当たって不足しているものを揃えたり、課題の他に英語の勉強やジムの予定など日・週単位での時間の使い方をある程度固められれば、ようやく落ち着くかなといった感じです。 さて、大学…
「TRANSTEC」という言葉をご存知でしょうか? これは「TRANSformative TEChnology」のことで、スバリといった日本語訳を当てることは難しいのですが、私たちの生活を便利にしてくれるという一般的なテクノロジーの役割を超えて、「私たち自身(人間)を変化…
9/15のフライトで成田を出て、モスクワ経由で同日にロンドン到着。多少の時差ボケがありつつ、授業が始まるまでの期間、生活の基盤固めを進めています。 到着後から1週間滞在予定だった場所に行ってみたら(支払完了しているのに!)部屋は予約されていない…